こんにちはー、カクミンです。
今日は久しぶりに美容院に行ってきました。
その様子を記録しようと思います!
目次
序章
車内からおそるおそる這い出る。
人との繋がりを断ったニートには厳しい一線。
意を決して店の中へ!
「こんにちはー」
勢い余って出た言葉。
たぶん言う必要は無かったと思う。
少しやらかしたかなと恥じらいながら、ソファーに座って待つよう促される。
探り
どうやら前の客の対応がまだ終わっていないらしい。
盛況なのは良い事だ。
故に周りを見渡す猶予があった。
初めに目につくのは某海賊王になる漫画に登場する海賊狩りの台詞が詰まったクッション。
(店主の趣味かな) そう思った。
ソファーのすぐ横に一人用の椅子。そこに台詞クッションが鎮座していたからだ。
その横には大量のミニチュア車を内包するガラスケース、
上にアナログゲームが1つと帽子を被った車が居た。
アナログゲームを見て、趣味が合うかもと思った俺はかなりの早計だと今になって思う。
90度右回転していた首を正面に向けると受付がある。
『○○××△△~~』『第1位』『第3位』
おそらく広告だろう。
座っていたために距離がありあまり読めなかった。興味が無くて覚えていないだけかもしれない。
色のついた液体が各々の形を纏って立っていた。
『これらを売っています』なのか『これらを使っています』なのか
判断は付かない。
この店は所々に正方形のタイルを並べて装飾がなされていた。
白が一番多くて赤がメイン。灰色のタイルでアクセントが加えられている。
不思議な事に灰のタイルの方が赤より多いが、赤がメインだとそう思わせる。
不思議だ。
都合良く灰が赤の引き立て役を買って出ている。
タイルの並びが気になる。
規則無く並んでいるが、どこか綺麗に見えたからだ。
どうにかして、規則性を見出そうと躍起になる。
受付以外にも目を凝らす。が駄目だった。
諦めて、左を見るとロッカーキーが見えた。
(こっちは規則的だ)
ロッカーの上にはアクセサリーがせわしなく並んでいた。
さすがにこれは売り物だろう。
集中
呼ばれた
順番が回ってきたのだ。
ぼさぼさの髪とも当分はお別れだと思うや否や
シャンプーだった。
手が回っておらず、
軽く洗う→散髪→シャンプーやマッサージ等の後処理
となるらしい。
僕の場合は基本目を瞑り、施術を受ける。
向こうから話しかけてくれば応じるがほとんど喋らない。
その方が、施術に集中してくれそうと思っているから。
自分も施術に集中したいし、突然髪が降ってくる事態にも対応できる。
話していなければ相槌で首を振る悪癖も出てはこれまい。
眠気に誘われる危険はあるが。
その場合、口をがっぽりと広げたり散髪の難易度を上げたりと散々だ。
今日はいつもと様相が違った。
あとから来た客がおしゃべりだった。
店員と盛り上がる。それだけなら問題は無い。
…話題が悪かった。
息子・娘の話に始まり、クリスマス、誕生日、課金、ゲームと
興味のそそられる話。
受けている施術などまったく心に無かった。
(話したい~~ソシャゲ、マイクラ、どう森について語りたい~~)
そうこうしている内に自分の一部だったものに別れを告げた。
気持ちよかった。シャンプーや頭皮マッサージが特に。
まさか肩もみをされるとは想定外だったが。肩が凝っていたのもその時気が付いた。ありがたい。
眠りかけたあほ面を見てか、シャンプーの後に温かいタオルを渡してくれたのもありがたかった。
うん。良かったな。後悔を残さず乗り切った!
次来る時はしっかり寝てから来ようと思う。
いつもより短めに切ってもらったから、1ヶ月半くらいは保つだろう。