DXを説明できるようになりたい

最近、仕事の関係で “DX” という単語をよく耳にする。
というか、なんなら Youtube でも DX について謳っている広告を目にするようになった。

今までは、DX っていうのを意味をあまりよく知らずに雑に扱ってきたカクミン。
なんか、IT 的なやつで、アナログな物をデジタルに置き換えていく、みたいなそんな感じだろ ? とか思っていた。
でもそれって、意味を理解していて使っている訳ではないわけで。
仕事で出てきた言葉で話の脈絡的にそういう感じと認識しているだけなのだった。

プライベートなら別にそれでも良いのだが、これ仕事だから。
仕事に関わるから !!
教えるからには、「たぶんこんな感じ」ではなく、確信は持っておきたい。

調べるかぁ。と。
せめて説明できるくらいにはなっておこうと。そういう話だ。

デジタルで効率上げるぞぉぉ !

「DX だ、DX化だ ! 」とはよく言うものの、DX ってそもそも何よ ? となっては元も子もないというもの。
物を教えるためには、その単語の意味を知っておく必要がある。

DX の定義

なまえ “DX”
タイプ でんき はがね
デジタルトランスフォーメーション (Digital Transformation) の略称。
企業や社会がデジタル技術を使って、ビジネスモデルや業務プロセス等を組み換え、更なる価値創造に繋げることを指す事。

独自解釈と考察

要は、みんなで新しい技術を取り入れて仕事の効率を上げようぜ。目標は新しいサービスや商品の開発な !
ということか。
流動性を思わせる単語やね。

ふーむ。

何と言うか
やらた格好良い単語だなこいつ。

情報系の単語っていつもそうですね… ! 専門用語のことなんだと思ってるんですか !?

しっかし疑問なのが、なにゆえ D “X” なんだ ?
イニシャル的には DT の方がしっくりこないか ?

確かにたまーに、e やら t やらで始まる単語なのに、x で略される単語も見たことはあるが、今回もそれということか ?
論理回路の EX-OR なんかが思い浮かぶが、こいつも XOR って言われることがあるんだよなぁ。

何でなんだろ。やっぱ格好良いからなのかね。

略し方には英語の慣習も影響している

という訳で何でこんな略し方をするのかについても調べてみた。

英語には接頭辞を省略するケースがあるようだ。

いやいやいや

まず “接頭辞” ってなんやねん ! って話である。

詳しくは下に記述するが、接頭辞とは一部単語の頭の部分にくっついて、その単語の大本の意味にさらなる意味付けをする部分のことである。
いや余計にわかりにくくなっちゃったな。
元ある単語の前にくっついて新たな単語として意味を付与する部分のことで、日本語であれば “超凄い” や “ドでかい” という言葉の “超” や “ド” が該当する。

結局わかり辛いので、武器にエンチャントされた属性だと思っておけば良い。知らんけど。

脱線してきたので話を無理やり戻すと、言葉の前に付いている意味のある部分は省略されることがあるらしい。
今回の場合は、Transformation (トランスフォーメーション) という言葉の “Trans” という接頭辞が省略された結果、X となる。

何故 Trans が X と省略されるのかには諸説あるっぽいのだが、一般的には “Trans” には横切るという意味があり、これが “Cross” と同義語であると。で、”Cross” には交差するという意味がある。交差していることがわかりやすい一文字と言えば “X” だよね。とそういうことである。

つまり、”Trans”≒”Cross”≒”X” だということである。

言いたいことはわかるが無理あるくなーい ?
と思わんことも無い。

人に説明をするためにはこれまでの情報だけで事足りるだろうが、僕の欲求がここで思考を止めることを許さない。
ここからは、僕個人の持論かつ妄想として話を進めていく。

僕の考え方

僕としては、”Trans” には変身する・変わるというイメージを持っている。
事実、Trans には別の状態へ・超越して等の意味が含まれるし、Trans と言えば Transform を真っ先に思い浮かべるだろう。(偏見)

そして、変換先の “X”。
X は算数・数学で変数としてお馴染みのアルファベットである。
このことから、X は未知数や変化という意味を想起させる。

これらのことから、Trans と X は状態を変えるという点で一致しており、略語に繋がったのではないかと思うワケ。

で、まぁ色々調べてて一番しっくりきた記事があったので、こちらを共有しておく。

「TransformationのTransには交差するというニュアンスがあり、交差を1文字で象徴する符号としてXが用いられる」と説明されることが一般的だ。ただ、英語圏の人から興味深い説明を聞いたことがある。「Transには『〇〇を超える』という含意があり、『AからBへ、すっかり姿かたちが変わる』のがTransformationだ」というのだ。

https://www.jri.co.jp/page.jsp?id=104451

細かい用語のざっくざくした説明

DX の読み方

ここで言う “DX” はデラックスではなく、ディーエックスと発音する。
決して、DX日輪刀ではないし DX変身ドライバーでもない。

接頭辞等について

接頭辞、語根、接尾辞について

語根: 英単語の最小単位、大本の意味

接頭辞: 単語の頭に付く意味を付与する部分
ex. trans(変化), christ(キリスト), com(一緒に・共に), re(再び・戻す), anti(反・非), hyper(超・過度)

接尾辞: 単語の後ろに付く意味を付与する部分
ex. er(~の人)

接頭辞の “Trans” を省略する際に “X” と表記する慣習がある。
Christmas の “christ” も同様に Xmas とされるケースがあるが、最近では X は未知の意味があることや、省略自体が神の子に相応しくないとの風潮がありあまり使われない。

DX の場合、X の未知・不確定のイメージはむしろ都合が良く、変化を推し進める良い方向へ捉えることができる。
あと恰好が良い。

変数豆知識

  • x, y, z: 未知の値として変数でよく使われる
  • n, m: number から由来が来ており、変数でよく使われる
  • i: index から由来が来ているが、虚数と混同してしまうため変数ではたまにしか使われない
  • a, b, c: 定数として扱われることが多い

特に X は未知、未知数、謎、変数、不確定、変化等の意味を内包する。
また、特定の人物・物事を指すこともある。

参考文献

[1] “「X」という文字の重み” (日本総研)

[2] “英語の接頭辞とは?一覧で例を紹介!接尾辞との違いも解説” (EnglishLab)

[3] “transとは 意味・読み方・使い方” (weblio)

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