どうも、カクミンです。
注意事項: この記事はカクミンワールドとも呼べるほど、個人の色が色濃く反映されています。
目次
学生時代、選択科目の管理工学で出題された課題の 1つに短編小説を書く事があった。
管理工学とは: プロジェクトマネジメントとか、経営とか経済とかについての学問 (あんまり覚えていない)
今回はその課題で出題された問に対しての、僕の回答を晒していく。
ちなみに、この課題は最後まで考えてくださいと念を押されたと記憶している。
書いた物語
この記事のタイトルでだいたいの察しは付くだろうが、下に今回のお題を明記しておく。
ただ、まるまる問題文をコピペすると先生に失礼だと思われるため、文章を多少変えておく。
えっ? 授業の内容を覚えていない時点で失礼 ?
うるs..((殴
出題された問 (意訳)
舞台は近未来。
その時代の自動車は自動運転を確立しており、普及率は100%である。
あなた (もしくは家族) と自動運転車との生活のワンシーンを切り取り、自動運転車がどのように生活に入り込んできているかをストーリーにまとめて記述せよ。
想像力をフル回転させて、小説家にでもなったように、書き上げてください。
紡いだストーリー
人間が敷いた道を我が物顔で走っている。僕は自動車が好きになれない。昔の人は車にロマンを見出していたようだが、今じゃ車を持っていない家庭なんて殆どない。
僕は鉄塊のオートシステムを目に入れつつ、顎に手を当てて物思いにふけていた。
歩きながら、ふと父が冗談交じりに談笑していた時の事を思い出した。
「ものの数年で自動車は自動運転が開発され普及した。この調子ならもしかしたら空飛ぶ車も目じゃないんじゃないかな。」
それはさすがに無理でしょと返す僕。未来なんて誰にも分らない。けれど、…
「こっちは急いでるんだ!はやくどけ!」
我に返り周りを見回すと、横には車と怒号をあげる運転手の姿があった。またやってしまった。想像に没頭するあまり、歩く速度がかなりゆっくりになっていたようだ。
車と言えば、父の部屋で見つけた漫画に交通事故というものが載っていたな。車が人を轢き殺すらしい。現代では、そんなことは起こらない。自分の頭上にだけ雨雲が影を差し、雷が自分めがけて振り下ろされると同時に地雷を踏み爆発する事くらいには無い。だから、誰も横断歩道を渡らない。
あるにはあるが、渡るのは相当の変人だけだ。人間は運転において注意する必要が無くなった。必要が無いものはいずれ退化し消えていく。また一つヒトは牙を手放した。
これが、人間は次のステージに進んだというやつだ。それでも僕にはこれが進歩か後退かまだわからない。